新春を彩る豊作への祈り。伝統行事「ホンダレ様」飾り

みはらしファームでは、小正月を迎えるための伝統的な縁起物「ホンダレ様」を展示いたします。 「ホンダレ様」とは、稲や粟などの穀物がずっしりと「穂を垂れる」様子を模したもので、その年の五穀豊穣を願う大切な風習です。

今では見かけることが少なくなったこの古き良き新春の光景を、地域の方々の知恵を借りながら大切に再現しています。里山の恵みと人々の願いが込められた、この時期だけの特別な景色をぜひご覧ください。

【展示期間】

• 2026年1月10日（土）〜1月18日（日）

【ホンダレ様とは？】

「ホンダレ」という名前は、豊かに実った穂が垂れ下がる「穂垂れ（ほだれ）」が訛ったものと言われています。 古くは1月8日の「初山開き」に山へ入り、その年はじめて伐り出してきた若木や薪を使って小正月の準備を行いました。

こだわりの装飾素材：

• 垂れ穂（御幣）： コシアブラ、クルミ、カエデなどの白木

• 広がる枝： ナラの木

• 土台： マツやヒノキなどの薪

これらを組み合わせて作られるホンダレ様は、自然への感謝と、新しい一年への希望の象徴です。

【無病息災を願う「せいの神」への送り出し】

展示最終日となる1月18日（日）には、展示していたホンダレ様を同日開催の伝統行事「せいの神（どんど焼き）」にて焚き上げます。 炎とともに願いを天へと届け、あわせて皆様の一年の無病息災を祈念いたします。

失われつつある信州の冬の原風景を、ぜひみはらしファームでゆったりとお楽しみください。

【お問い合わせ】

みはらしファーム公園事務所（電話：0265-74-1807）